以下、東京新聞群馬版より。
みなかみ町下津の町道で十月十六日に沼田市の男性(66)がツキノワグマに襲われ負傷した被害から一カ月。町が現場周辺の山林に設置した捕獲檻(おり)にはクマが入らず、十五日に狩猟解禁となるため、町は十四日、六基の檻すべてを撤去した。町の捕獲作戦は空振りに終わった格好だ。
クマの捕獲檻設置は通常は一基だが、今回は周辺に住宅も多く、桃野小学校と月夜野中学校の通学区域内で人的被害が出たことを町は重視。極めて異例の六基もの檻を設置し、捕獲に努めてきた。
狩猟期間中は鳥獣保護法に基づき、クマを檻など罠(わな)で捕獲することは危険猟法として禁止されている。行政が有害鳥獣駆除の目的で檻を設置することは認められているが、町は「ハンターが入山して狩猟で捕獲する方が効率的」と判断。檻の撤去に踏み切った。
県利根環境森林事務所などによると、農作物被害や人的被害で設置した檻で捕獲されるクマの確率は場所や年により、約30%から約60%という。
クマは間もなく冬眠に入るが、町教育委員会によると、桃野小と月夜野中は危険防止のため、集団登下校や保護者の送迎を継続する。


