スローなライフで
群馬県の最北部みなかみ町でのスローでミニマムでチープな生活日記。スローライフ。

クマと農村の共存

朝、新聞を読んでたら近くの沼田市で今年初のクマの出没被害が確認されたそうです。
沼田市といえば、一昨年にリンゴ園で作業していた人が襲われて重症を負ったことがありました。


その後にクマの専門家の人を読んで講習会を開いて、クマ被害を出さない為の対策などを考察してました。
前の日記でも書きましたが、駆除するのは簡単なんですが、クマのような大型の哺乳類は目立ちこそすれ個体数は少ないので、へたをすると絶滅してしまいます。


かといって、被害にあっている農家の方達には自分達だけで対策をしろと言っても、結構な負担になります。
このへん、行政などの補助も期待したいですね。


そう言えば、先月も新聞記事で『沼田市の養蜂場で今年初のクマ捕獲」と出ていたのに、なんで今日の記事が今年初なんだろう?と思ったら、合併前の旧沼田市地区ではということらしいですね。
ややこしい。



以下東京新聞の該当記事転載。
十五日午前九時ごろ、沼田市秋塚町の果樹園の畑がクマに荒らされたと、農園の関係者から市農政課に連絡があった。担当職員二人が現地調査した結果、現場の状況からクマ被害と確認された。合併前の旧沼田市域で山里にクマが出没し、市職員が出動して農作物被害が確認されたのは今年初めて。

 市によると、荒らされたのは収穫前のプラム畑で、大量ではないが枝が折られ、実が食べられていたという。周辺は多くの果樹園が軒を並べる田園地帯で、民家も点在。地元では一昨年に農作業中の男性がクマに襲われて顔や頭をかじられ、大けがをしている。

 市農政課は「今年はクマの出没が例年より一カ月ほど遅いが、これからクマの動きが活発化する。各農家はクマが潜みやすいやぶの草刈りを行うなど、自ら被害を未然に防いでほしい」と注意を呼び掛けている。第一号の捕獲檻(おり)の設置は、しばらく様子を見て判断するという。

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 沼田市白沢町で今月に入り、養蜂(ようほう)箱を荒らしていたツキノワグマ一頭が捕獲されたことが十七日、分かった。県利根環境森林事務所によると、利根沼田地区で市町村の駆除申請に基づき今年捕獲された第一号のクマという。

 捕獲現場は同町上古語父の山林。養蜂箱がクマに壊されたという養蜂業者からの通報を受け、同事務所の職員が十三日にクマによる被害と確認。沼田市からの申請で翌十四日に捕獲檻(おり)を設置し、十六日にクマが中に入っているのが見つかった。

 クマは体長約一・二メートル、体重約四〇キロのオスで、殺処分された。数日前から周辺を荒らし回っていたらしい。現時点で、これ以外に利根沼田地区でのクマの出没情報や被害報告は同事務所に寄せられていない。

 同地区で第一号のクマが捕獲された時期は例年並みというが、本格的な夏山シーズンを迎え、県や沼田市は地元住民や観光客に、入山する際にクマよけの鈴を携帯するなどの注意を呼び掛けている。

GPS装着のツキノワグマ/群馬

私が住んでいる群馬県の利根沼田地区。
一昨年のクマ騒動での被害が大きかった為、クマの追跡調査をしようということで、群馬県内で初のGPSでの追跡調査を昨年はじめたそうです。


捕らえたクマにGPS(衛星利用測位システム)を取り付けて昨年11月に調査を開始したとか。
ところが、GPSを取り付けて放した直後に発信が途絶えてしったそうです。
失敗かと思いきや、先月になって電波の受信が開始されたとか。
冬眠かなにかで穴に入ってしまってたのかもしれませんね。


群馬県のお隣の軽井沢(といっても一部は群馬県ですが)では、昔からクマ被害が深刻で、GPSなどが一般化する前から、発信機などを使ってクマの調査がされてました。
ここ利根沼田地区も、クマの多さや人里との近さでは負けてないのですが、クマとの共存に対する取り組みはだいぶ立ち遅れてました。


これで少しはクマ被害の軽減や、クマとの共存に役立ってくれるといいですね。


以下、元記事の転載
(東京新聞群馬版)

 県林業試験場(榛東村)が衛星利用測位システム(GPS)を使い、利根沼田地区の山中で動向調査を進めていたクマが動きを再開した。GPSで追跡する県内第一号のクマとして注目されたが、昨年秋から行方不明になっていた。しかし、県は先月下旬にクマの所在を再確認。同試験場は「良かった。動きが活発になる今後、本格的に調査したい」としている。 (山岸隆)

 このクマは、一昨年に同地区でクマが異常出没した問題を受け、同試験場が植生とクマの関連を調べ、将来的にはクマの出没を予測しようと、昨年十一月十二日に沼田市内の山林で捕獲した。

 当時の推定年齢は三歳程度のオスで、発信装置を付けた首輪を装着し、翌十三日に山に放した。ところが、直後から発信が途絶え、同試験場は「電波の届かない谷間に入り、そのまま穴の中で冬眠してしまったのではないか」と心配していた。

 こうした中、「もう、冬眠から目覚めた時期だろう」と、先月二十八日に同試験場の職員が沼田の山に入り、持参した受信機で電波を探ったところ、捕獲した場所から三キロほど北側の山林で生息しているのが確認された。

 同試験場では今後、定期的にこの場所を中心に、一度は“レーダー”から消えたクマの動きを追跡。十月下旬に遠隔操作で装置を取り外し、装置に内蔵されたGPSのデータを回収・分析する方針だ。





クマと人間の共存

野生動物保護管理事務所が群馬県沼田市北部の池田地区の住民を対象にクマ被害へのアンケート調査を行ない、「クマが集落に来なければ山奥での存在は容認する」という考えが多かったと発表しました。
農作物被害が続出する中で、住民の極めて冷静で常識的な回答が得られたと同事務所が分析しています。


池田地区というと、スノーシューツアーのコースの一つの玉原高原のすぐ麓にあります。
山からも近く、というかこの地区自体が山の中にあるので、2年前のクマ騒動の時も相当なクマ被害が出てたようです。


「いてもいいから集落に来ないで欲しい」が33%で、「奥山からもいなくなって欲しい」が12%だったとか。
その他の選択肢がなんだったのか知りたいところですけど、新聞記事で読んだのであまり詳しくは乗ってませんでした。


33%って少ないじゃん、と思う人がいるかもしれませんが、その他の質問項目では
「自分の畑にクマが出没する」86%
「クマをどう思うか」→「怖い」70%
というアンケートの状況で3割以上が、山奥ならいてもいいと答えているのは凄いと思いました。


クマ被害に関係ない地域に住んでいる人が保護を訴えるのは簡単ですが、実際に被害を受けている人たちがこういうクマの存在を容認する考えを見せているとは驚きです。
自然保護などの考えが浸透してきているんでしょうか。


ツキノワグマのイメージとして、たいして珍しくも無いとか数が沢山いそうとかいうのがあります。
が、個体数の少ない大型哺乳類ですから、ちょっと駆除しただけで簡単に数が減って子孫を残せなくなってしまいます。
九州では絶滅宣言が出てるくらいですし。


山近くの住人に負担をかけないで保護をするのは難しいんですが、こういう所で県や市などの行政の役割を期待したいですね。

野兎病

今月4日に、千葉県でノウサギを似て食べた男性が野兎(やと)病に感染したとかいうニュースがありました。

国立感染症研究所によると、野兎病の感染例は1999年以来だとか。
その時も千葉県だったそうです。

野兎病と言っても、ウサギが代表的だというだけで他の野生動物でも感染源になりえます。

血や内蔵などから感染することが多いので、解体する時に気をつけないと感染します。
この男性の場合も、兎を知人から譲りうけてさばいた本人のみが感染して、一緒に食べた二人はなんともありませんでした。
ただ、皮膚からも感染することができるそうなので血や内蔵以外は触れても大丈夫ということにはならないのですが

私も友人が猟師をやっていますが、解体する時は敷地内の屋外で行い、血と内蔵はバケツにきれいに納めて終了後に山奥に行って捨ててくるそうです。

野兎病は発熱がしばらく続いて体調が崩れる・・とかいう症例が多いのですが、稀に死亡例などもある病気。

私がやっているスノーシューのガイドツアーなどではウサギの生活痕跡に近づくこともあるので、なんらかの注意は必要ですね。

低気圧とクマの機嫌

急激に気圧が下がるとクマ被害の危険が高まるらしい。
ネットから引用した記事ではヒグマとあるが、朝読んだ新聞記事ではツキノワグマも同じに扱われてたので、あわせて「クマ」に関する話ということに。

昔から、雨とか天気が悪い時はクマに気をつけろとか言われてた。
視界が悪いし、音も良く聞こえないのでお互いに気がつかずに接近してしまう可能性があるからと聞いた。

また、雨の日とかの方がクマも安心して餌探しに出てくる可能性もあるかもしれないみたいな話とか。

ただ、今回の記事は気圧の急激な変化というだけで、実際に天気が崩れ出す前の話だ。
興味深い。

下記の引用文では、明確な理由は書かれていないけれども

「気圧の急激な低下→聴力に異変」
ということで、人に気づくのが遅れて出会い頭ということだろうか。

しかしもうひとつ怖い一文が
「気圧変化によるストレスも一因ではないか」

低気圧で気分が悪くてクマがいらいらしているということか?

こういう動物の生態って、研究し尽くされてるようで実はあまり知られてないみたいなことも多いですね。

とりあえず、雨の時ばかりではなくその前も気をつけましょうということみたいです。






以下、引用文

プロフィール

群馬県みなかみ在住。職業:アウトドアガイド

Author:まっちゃん
群馬県みなかみ町でトレッキングやスノーシュー、キャニオニングなどアウトドアのガイドをしています

ハッピースノーシュー http://スノーシュー.jp

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