
キャニオニングツアーの参加のお客さんと、道の駅で待ち合わせ。
お客さんから渋滞に巻き込まれたので遅れると電話が入り、一時間ちょっと待つことに。
仕方が無いので道の駅の中や外をうろつきながら、あまりにも暑いので何か冷たいものをと探してみる。
こういう時、施設内の立派そうなお店よりも、はじっこの方のこじんまりとしたお店を選んでしまうのが私の性分です。
というわけで、道の駅の敷地外の砂利道に設置してあるカキ氷の屋台を選んでみる。
よぼよぼのおじいさんが一人で、屋台の奥に座っている。
一瞬、買おうかどうしようか迷って通り過ぎそうになったんですが、私の買おうかどうしようかという気配を察知したのか、奥で座っていたおじいさんが立ち上がって来た。
こうなれば買わないわけには行くまい。
しかし、店の前で立ち止まったわけでもないのに、私の買う気配を察知したおじいさんは中々のものである。
メニューを眺めていると、一つだけ後から書き足した感じのマンゴーが目に付いた。
『このマンゴーは?』何気なく聞いてみると
おじいさんが『これね、偽マンゴー』と嬉しそうにしわがれた声で答える。
偽?カキ氷のシロップなんて、どれも果汁が使われてない偽物だろうに?
と思っていると、
さらにおじいさんが『ホレ』と言ってシロップのビンを差し出す。
私が手のひらを出すと、おじいさんがシロップを一滴たらす。
なめてみると、ちゃんとマンゴーの味がする。
『うまいでしょ?』と嬉しそうにおじいさんが言う。
マンゴーの体に良さそうな成分は入っていないだろうから、確かに偽物には違いないが、特に問題は無いのでマンゴー味を注文する。
『さっきは子供のお客さんに偽マンゴーって言ったら、買うのやめちまったんだよ』
(そりゃそうでしょう、商売っ気が無さ過ぎですよ)
『このシロップ、レモンと間違えて買っちまったんだよな』
(マンゴーだけ書き足した感があったのはそれでか)
なかなか楽しいおじいさんである。
カキ氷を作り終わった後、おまけでもう一カキしてシロップを上乗せしてくれた。
カキ氷を作る時だけ、燃料式の発電機を回して氷をかいている。
おじいさんを見ていると、この原油高で、はたしてカキ氷の売上内で燃料費が収まっているかどうか心配になってしまう。
とりあえず、カキ氷を食べながら屋台を眺めていると小一時間の間に私を含めて5人のお客さん。
いくらなんでも燃料代よりは売上の方が勝ってそうだ。
(でも、その内の2人はおじいさんが昼飯を食べに出ようとしたところをギリギリでお店に来たので危ないとこでした)
大きな施設内で買うよりも、こういう小さいとこで買ったおかげで、いい時間つぶしになりました。
最近は大資本のチェーン店ばかりが増えて、こんな田舎でも小さなお店や屋台なんかがめっきり減ってきました。
こういうこじんまりとした、個人営業のお店が無くなるような世の中にならないように祈るばかりです。
だいたい、私自身も個人営業のアウトドアガイドですしね。












