スローなライフで@水上町
関東群馬県の最北部みなかみ町でのスローでミニマムでチープな生活日記。スローライフ。

暗闇50年、ハエ「進化」…1400世代飼育

私がなんとなく以前から考えてた持論があります。
もちろん学者でもなんでもないので、あくまでも自分が思ってるだけですが、トレッキングでお客さんに話をする時にしてたことが一つ。
「動植物は、次にどう進化したらいいのかを子供に教えてるんじゃないか」ってやつです。


自然解説で森や動物達の話をする時に、そのあまりの適応性、お互いによく考えて進化している工夫、そういうのを考えると、子孫がどう進化していくべきかのヒントを遺伝情報に混ぜてるんじゃないかなんて話をしたりします。


それほど難しい話じゃなないと思うんですよね。
寒い地方に移動したら、子孫の中に寒さに強い体質のが生まれやすくなったりとか、たぶん自分が「こうなりたい」とか「こうなったら便利なんじゃないか」みたいに感じたことを子孫に遺伝情報で伝えてるんじゃないかな。


自然淘汰で、たまたまその状況に適したものが生き残ったなどを考えるよりは、ロマンもありますし。
だいたい、そうでもないと余りにも上手く進化しすぎてる気がするんですよね。


で、私がそんな風に思っていたら、それに近い実験結果みたいなのが出たらしいので下に転載します。




以下、新聞記事より転載。


 ショウジョウバエを50年以上、約1400世代にわたって真っ暗な中で飼い続けると、姿や生殖行動などに変化が起きることが、京都大の研究でわかった。

 生物の進化の謎を実験によって解き明かす初の成果として注目を集めそうだ。横浜市で開かれる日本分子生物学会で9日発表する。

 1954年、理学部動物学教室の森主一(しゅいち)教授(2007年2月死去)が、暗室でハエの飼育を開始。以来、歴代の教員や学生らが、遺伝学の実験用に代々育ててきた。

 暗室のハエは、においを感じる全身の感覚毛が約10%伸びて、嗅覚(きゅうかく)が発達。互いをフェロモンの違いで察知して繁殖し、通常のハエとは一緒に飼ってもほとんど交尾しなくなっていた。

 全遺伝情報を解読した結果、嗅覚やフェロモンに関する遺伝子など、約40万か所でDNA配列の変異が見つかった。視覚にかかわる遺伝子の一部も変異していたが、光には敏感に反応するので視覚はあるらしい。ショウジョウバエの寿命は約50日。1400世代は、人間なら3万〜4万年に相当するという。

 阿形清和・京大教授は「通常とは異なる環境で世代を重ねることで、まず嗅覚などの感覚器官に差が生まれ、それが生殖行動に影響し、やがて種の分化につながっていくと推測できる」と話している。

スノーシューツアー開催してます

スノーシューガイド

みなかみ町の山や湖が雪に閉ざされているこの時期は、スノーシューのガイドをしています。


ここ数年は雪不足も多かったですが、今のところは例年並みかそれ以上のペースで積もってます。
あまり雪深すぎると歩くのも大変なんですけどね。


コース中で見られる森や木々、鳥や動物のお話なんかを中心にのんびり歩くタイプの少人数制のツアーです。


ヤマネコも生活苦なんでしょうか

ヤマネコがノラネコと餌を取り合った末に負けて、のびているところを保護されたというニュースがありました。


野生で雄々しく生きてると思ったノラネコが人間の捨てたか落としたと思われる魚をノラネコと取り合ってるというのも世知辛い話だなと。
ツシマヤマネコ



私の住んでる村ではテンのモニタリング調査をしてる人たちがいて、フンなどを熱心に集めてます。
季節や場所により変わりますが、フンから推測される食べ物はかなりの多様性があるそうです。


ヤマネコ一匹が生きていく為には、その下に広げられる傘(ピラミッド)が大きくないと生活も苦しいのでしょう。
日本も世界的な不況で人間の生活も苦しくなってますが、昨今の森はヤマネコにとってはまさに不況で世知辛い状態なのかな〜と思ったり。



以下新聞記事からの転載


ツシマヤマネコ、野良猫とケンカ…負けて保護 対馬


対馬野生生物保護センター(長崎県対馬市)は4日、同市北部でツシマヤマネコを保護したと発表した。体重1250グラムの雌。昨春生まれたとみられる。

 同市上対馬町で2日、野良猫とケンカしているのを地元の男性(73)が見つけた。落ちていた魚を奪い合っていたらしく、闘いに負けてノビたところを助けられた。

 センターの担当者は「野良猫に襲われるなんて初耳」。男性は「空腹で力が出なかったのだろう。センターで腹いっぱい食べさせてもらえよ」といたわった。



ヤマネコのエサ、76種 世界で類をみない多様な捕食

イリオモテヤマネコの餌は世界で最も多様化したメニュー。国の特別天然記念物イリオモテヤマネコは世界でも類をみないほど多様な餌を捕食し、季節や生息地域によって餌を変えるとの研究成果を琉球大学の渡辺伸一COE研究員がこのほどまとめ、琉球大学で7日あった第2回国際シンポジウム「ネコ科研究最前線・その生態の多様性と保全」で発表した。
小型ネコ科はネズミなど小型ほ乳類を主な餌としているが、西表島には小型ほ乳類が本来生息しておらず、そうした餌環境でヤマネコはどうやって生息しているのか。渡辺研究員は西表島各地で採集された糞(ふん)947個の内容物を分析、計76種という「ネコ科目では世界で最も多様化した餌メニューだった」と明らかにした。
さらに主要な餌19種について餌の生息地域や季節との関係性を分析。平地部ではヤエヤマヌマガエル、山間部ではオオハナサキガエルを餌にし、冬場は渡り鳥を捕食するなど、地域性や季節によって餌を変えていることもわかった。
依然からヤマネコの多様な食性は指摘されていたが、今回のデータでそれを裏付けた。ヤマネコが島中の環境に適応していることがうかがえる結果となった。
渡辺研究員は「西表島は固有種や小型動物が多く、それが食物連鎖の最上位のヤマネコの存在を決定している。もっと島全体の多様性がクローズアップされてもいい。そこから保全していく必要がある」と話している。

翻弄される人々(1) 八ツ場ダム計画中止 自然も生活も壊された

私の家で購読している東京新聞に興味深い記事が載っていたので日記に書いてみました。
群馬県で問題になっている八ツ場ダムのお話です。

地元の人たちの意見が主に載っていましたが、地元の子供達やお年よりの生の声が乗っていました。
非常に興味深いです。

先日、わが新治村では治山ダムの撤去などをして八ツ場ダムとの比較記事にされてましたが、一つ思うことが。
こういう計画、進めるにしても中止するにしても、地元の意見をほとんど取り上げずに、地元の人が預かり知らないところで勝手に決められることが一番問題なんじゃないのかと。


もちろん、地元のことなんだからよそ者が口を出すなとかそんな極端なことを言うつもりはありません。
でもどういう形にするにせよ、地元との話合い、協力を求めて行って欲しいものです。

以下、東京新聞より転載。

 《「ダムは必要ですか?」 

 そう聞かれたらあなたは何と答えますか。私には分かりません。ただ、私たちのふるさとを無駄にするのだけはやめてほしいです》

 東京・上野から特急で二時間二十分。群馬県長野原町の中学三年(15)は昨秋、八ッ場ダムをテーマに書いた作文が「少年の主張」群馬県大会で、見事に最優秀賞に輝いた。

 きっかけは昨年の夏休み。民主党が近づく衆院選に向け、八ッ場ダムの建設中止を表明したのを新聞で知り、家族で話し合った。

 《できることならダム建設をやめてほしい!と思いました。(中略)友達や近所の人もみんなバラバラになり、帰るふるさとがなくなるのです》

 ダム周辺の工事が進み、幼いころ、兄や友達とカニを捕った沢はコンクリートで固められた。魚釣りをした池は水が枯れ、落ち葉の吹きだまりとなった。小学校は全校で五十人ほどいたが、子どもたちはどんどん町の外へ引っ越した。それでもふるさとは《私の大切な宝物》だった。

 そんなある日、家の裏の畑で、祖母の美智枝さん(79)が「今まで世話になったね」と土に語りかけ、一人で泣いているのを見た。美咲さんが振り返る。

 「声をかけられなくて後でおばあちゃんに話を聞いたら、『いろんなものを壊されて、今んなっちゃあ、元に戻せやしないから』と」

 一家は来春、国が造成する代替地に移転する。これまで移転したのは水没五地区でわずかに二十三戸。移転対象の半数以上の二百三十六戸は町を出た。

 「ダムが中止になっても、ふるさとはもう元には戻らない。友達も帰ってこない。おばあちゃんの言う通り、前に進むしかないのかなって」と美咲さん。

 だから作文には《どうせなら、ふるさとが多くの人の幸せのために使われてほしいです》と書いた。将来の夢は保育士。「美しい集落がここにあったことを、子どもたちに伝えていきたい」

  *   *


 八ッ場ダム予定地にある川原湯温泉。半世紀にわたって旅館を切り盛りした竹田博栄さん(80)は長い間、ダム反対同盟の中心だった。一九九二年、同盟は運動に終止符を打ち、竹田さんは、国が代替地に造成する温泉街で旅館を続けようと決意。移転を申し込んだ。

 だが国の説明とは裏腹に造成は遅々として進まず、旅館は老朽化していった。改修するわけにもいかずに客は減少。ついに見切りをつけて廃業し、三年前に町外へ引っ越した。

 「代替地の完成時期が分からず、生活設計が立たなかった」と竹田さん。前原誠司国土交通相が「地元とじっくり話し合う」と話すのをテレビで見て、「冗談じゃない。また五十年もかける気か」と怒りがわいた。

 「新しい再建策も示さず、いきなり中止だなんて、問答無用で建設を決めた時と同じだ」。長い間の闘いや葛藤(かっとう)が竹田さんの脳裏によみがえってきた。

 「『五十年たってもできないダムは必要ないのでは』と民主党は言う。そうだと思う。だけど住民が苦労した責任はだれが取るのか」

    ◇

 政権交代でダムや道路の建設見直しが次々と打ち出されている。中止の効果に期待が集まる一方で、地域や景気への悪影響を懸念する声は根強い。公共事業はどうあるべきか。波紋が広がるダムの地元で、翻弄(ほんろう)される人々の心を追った。

<鳩山政権のダム見直し> 前原国交相は今年9月、八ッ場ダムと川辺川ダム(熊本)の建設中止を含め、全国で計画・着工中の143のダム事業を見直すと表明した。10月には国と独立行政法人「水資源機構」の48事業について「新たな段階には入らない」と凍結を宣言。都道府県発注のダムは「知事の判断を尊重する」とした。八ッ場、川辺川、南摩(栃木)、滝沢(埼玉)、大滝(奈良)の5つは、実施計画調査から40年以上経過している。

治山ダム撤去。赤谷川支流茂倉沢

みなかみ町の旧新治地区の赤谷の森を守ろうというプロジェクトがあり、私はそのプロジェクト自体には参加してませんが、
地域協議会を通じて、ちょこまかお手伝いや見学をさせてもらったりしてます。


先日、森を流れる渓流の堰を撤去して、淡水魚や水生昆虫などが行き来できるようにという、工事があったんですが、
全国初の取り組みだったらしく、メディアとかで大きく取り扱われてました。


驚いたのは、こういうのって全国初だったんですね。
一昔前ならいざしらず、環境への影響とか、その工事自体に意味があるのかとか秤にかけながら、撤去されてるような場所が他にもあるんじゃないかと漠然に考えてました。


人が生きていく上で必要なものというのは確かにありますが、中にはあまり意味をなさない割には、自然への影響が大きいものが結構あると思います。
そういうものの見直しがあたり前のように行われる世の中になるといいですね。
(公共工事とかに反対してるわけじゃありませんよ。プラスとマイナスの天秤をシビアに計りたいですね、ということです。)


以下、新聞記事からの抜粋。
PK2009112402100031_size0.jpg
 


みなかみ町の赤谷川(あかやがわ)支流の茂倉沢で、土砂の流出や土石流などを防ぐ治山ダムを撤去する全国初の取り組みが始まっている。ダムは魚や昆虫などの行き来を分断するとして、ダムをなくして渓流本来の姿を復元するのが狙い。今のところ、本流と支流に計十七基あるダムのうち一基、しかも中央部分を撤去しただけだが、関係者は「五年十年後に振り返り、大きな一歩だったと評価される取り組みにしたい」と話している。(加藤益丈)

 ダム撤去は赤谷川の生物多様性復元を目指して二〇〇四年度に始まった「赤谷プロジェクト」の一環。周辺一帯の国有林を管理する林野庁関東森林管理局、地元住民でつくる赤谷プロジェクト地域協議会、日本自然保護協会の三者が自然林の再生や生物の生息状況の調査を進めてきた。

 撤去を決めたのは〇七年二月。茂倉沢にあるダム八カ所のうち、下流から二カ所目の通称「2号ダム」(幅二十八メートル、高さ七メートル)を選んだ。撤去により土砂の流出量が増えても、最下流にある通称「1号ダム」が防壁になると判断。林野庁は「渓流の環境保全と防災を両立させるのがプロジェクトの狙い。安全面は犠牲にしていない」と強調する。

 着工は、水量が少なく、クマタカの営巣に影響を与えない時期を選んだ。十月二十六、二十七の両日に中央部(上辺の幅八・六メートル、下辺の幅三・二メートル、約百五十立方メートル)を取り壊し、現在は2号ダムの下流約二百メートルに1号ダムの負担を軽減する「保全工」という構造物を建設中。十一月中にすべての工事を終える予定だ。

 今後はダムを撤去した影響を詳しく調査する。生物の生息状況やエサなど暮らしぶりの変化のほか、雪解け水があふれる春、梅雨や台風時など水量の多い時期の土砂の流出量を調べる。日本自然保護協会の茅野恒秀さんは「問題なしと確認されれば、2号ダムの両袖部分や保全工も撤去し、より自然本来の姿に近づけたい」と話している。

プロフィール

群馬県みなかみ在住。職業:アウトドアガイド

Author:まっちゃん
群馬県みなかみ町でトレッキングやスノーシュー、キャニオニングなどアウトドアのガイドをしています

ハッピースノーシュー http://スノーシュー.jp

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